04 アンプラグドなネコ of h3m

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デジタル時代の人やモノの距離感 ブログよりもややフォーマル、原稿にするには個人的なこと

勝手に庭で生活する、子猫のころ。左が母ネコ(名称未設定)、キジトラ柄。一緒に住んで10ヶ月。ツメ研ぎは、いつも箱根ウツギの木。ずっと、自由気ままに暮らしています。ネコ用の棚から、人間を見下ろすのがスキ。庭に出られないときは、2階の窓から一日中外を見ている。雪は遊ぶよりも眺めるモノ。ヤマバトが庭に来ると外には出ません。スタルクの椅子を、自分専用だと思っている。

プラグド情報とアンプラグドなネコ

 外出が多い職業だから、ペットを飼うつもりはゼンゼンなかった。だいたい、子供の頃にいろいろな動物をかった。犬やネコはもちろん、金魚、カメ、ヒヨコ、ヤドカリ…。子供が想像するペットはほとんど飼った。さすがに子ネズミを拾ってきたときは「捨ててきなさい!」って、スゴく怒られたけどね。
 今の家にすんで2年ほどたったころ、ノラネコが中庭で仔ネコを育ていることに気がついた。その頃は本を書いていたので、よく明け方まで原稿を打っていた。いつも朝日が射す頃になると、母ネコと仔ネコが木に登る練習をしていたり、母ネコのシッポで獲物の取り方などを練習している。毎回、そんなレッスンが終わると、母ネコは疲れて寝てしまい、仔ネコは人間の暮らしぶり(ボクが原稿を打ったり、コーヒをいれたりするの)を窓越しに興味津々、眺めていた。

 しばらくして、母ネコにとって子離れの時期に入ったようで、仔ネコを敵対するようになった。仔ネコの毛繕いもしなくなり、仔ネコが近くにくると噛んだり叩いたりする。いままで、寝るのも一緒だった母ネコの態度の変わり様に仔ネコはビックリして、何日も中庭でしょんぼりしている。しかたがないので、古い毛布をガーデンチェアにおき、仔ネコ用のミルク(ヤギの乳)を与え、最後は家に迎え入れた。
 ノラ出身の仔ネコはとても飼いやすい。トイレも、爪を研ぐ場所も、ちゃんと母ネコに習っていたらしく、家の中のものを壊さず、テーブルに乗ってはいけないことも注意すると理解しているようだ。
 なによりも、コンピューターの前に座りっぱなしでデジタルな情報に押し流されそうなときに「ニャァ〜」と鳴いて、コンピューターをスリープさせるタイミングを教えてくれる。それが、ネコを飼って一番よかったことだと、ボクは思っている。

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