プラグド人生
ケイタイ遍歴
僕が携帯電話を初めて持ったのは1994年頃。デジタルムーバNIIという機種で当時は「超小型携帯電話」と言われていた。現在の感覚で言うと、ちっとも超小型ではないし、ズッシリと重い電話だった。そのかわり、スゴく頑丈で、自動車の乗り降りの度に何度も落としたけれど、一度も壊れたことがなかった。5年ほど使った。当時の買い替えのサイクルはそれくらいだったし、毎年新しいモデルが出たけれど、それほど機能がアップしたりサイズダウンした記憶はない。その頃の携帯電話の画像(ドコモのサイト)
メード・イン・スエーデン
次に選んだケイタイはER207(写真右)。ER207は、スエーデンのエリクソン社から発売され、その頃のケイタイとしては珍しいマグネシウム合金製だった。あまり選ぶ人がいなかったらしく、友人たちから「なんで、変わった携帯使ってるの?」とよく聞かれた。僕は「デザインがいいから…」とノドまで出かかって、言うのを止めていた。自分の持ち物を「デザインがいい」と発言するのは、外側だけしか見ていない軽薄なヤツみたいだし、自分のセンスをひけらかしているみたいで、ちょっと気が引ける。
だから、僕はその代わりに「マグネシウム合金製だから…」と答えていた。理科系でない友人たちは、「マグネシウム合金」をロボット・アニメに登場する架空の金属だと勘違いしたのか「アイツはヲタクらしい…」といわれ始めた。
オタク脱却
そんなヲタク疑惑を脱却する出来事が起きる。日本のソニー社とスエーデンのエリクソン社の合弁会社、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ社(通称ソニエリ)が設立された。「ヨ〜シ、ヲタク脱却だ!」と次に選んだのは、そんなソニエリのpremini(写真中央)。小さい、スゴく小さい。手にスッポリと隠れるほどのサイズ(今見ても本当に小さく、iPhoneの1/3ほどのサイズ。ただし厚みはある)。スーツに入れても邪魔にならないのもいい。
ところが、この極小ケイタイの難点は、歩きながら通話しているとずっとヒトリゴトを言っているヘンな人みたいに見えること。(今はワイヤレス・イヤーピースは珍しくないけれど、その頃はほとんど見かけなかった)。たまに、通行人に「ヘンな人」と思われながら、2年ほど使った(ヲタクから変人への過渡期)。
プロダクト・プレイスメントの策略にはまる
次はFOXとか、AXNなどの海外のドラマにたびたび登場するケイタイが気になり始める。モトローラ社のMotorola RAZR(日本での型番はM702iS。写真左)。みなさま、ご存知のジャック・バウアーが登場する「24」や脱獄ドラマ「プリズンブレイク」など数々のドラマで使われている。これはプロダクト・プレイスメントという広告の手法。そんな効果か世界中で7,500万台以上売れたらしい。僕もその1人になりました。キメテは、車に乗り込むと自動的にGPSや非常通報装置に接続されるBluetoothが付いていること。
現在はアレを使用中
上に掲載した写真、実は左端に、もう一台のケイタイが写っていたものをトリミングしたもの。最近、よく目にする、アレです。日本でアレが発売される前日に、Apple社につとめる友人から小包が届いて「アレか!!!!」と思って梱包を解いたら「マンゴー」が入っていました。お礼の電話をしたら、「南の島に来ているので、美味しいマンゴーをおくりました」と明るい声。すいません、考え過ぎでした。マンゴーが美味しかったので、翌朝、ショップに並んでゲット。
Tweet