クローゼット(ドライルーム)の話
このトピックはビジスパのメルマガ「Magical Branding - セルフブランド活用法 -」に連動しています
日本は多湿だから、小さくても大きくてもドライルームがあるとちょっと便利。この話はMODERN LIVING(ハースト婦人画報社)に連載中のエッセイにも書いたけれど、今回は、ちょっとオンラインっぽく、一歩踏み込んで書いてみたいと思う。
ボクの場合は、仕事柄、スーツは必須アイテムになる。だから、家を買ったときに少し広めのウォークイン・クロゼットを作った。女性だったら、きっと服意外にも、靴をダッとならべる棚などを拵えるのだろうけど、ボクはそんなに持っていない。普段はいつもビーチサンダルだしね。ただ、ジャケットとシャツとネクタイは、ちょっとした数がある。あ、ごめん、ごめん、今日は服自慢の話じゃなくて、ドライルームの話だった。
じつは、マジックは結構な重労働。特にボクの場合はクロースアップ・マジックって、セリフを話しながら演じるスタイル。口を動かして、手を動かして、なおかつ裏側の秘密の動き全部1人でこなさなくちゃいけないのが辛いところ。ボクはいつも「マジシャンは、ホワイトカラーというよりも、ブルーカラーなので…」と言うけれど、あながち冗談でもない。
そんなわけで衣装が傷みやすい仕事だから、自宅に戻るとクローゼットに真っ先に行って、スーツをハンガーにかける。着たばかりのスーツにプラズマクラスター発生機の風をあてて、湿気やカビの胞子などを落とし、数日後にクローゼットに収納する。
クローゼットルームはコンプレッサー式の除湿器で湿度を55%前後に保っている。コンプレッサー式は少し室温が高くなってしまうけれど、そのほうが乾燥は早まるので便利だと思っている。雨に当たった靴なども、一晩入れておけば朝には乾いてしまう。
クローゼットルームのドアはいつも閉めているから、出かけるときにネコを閉じ込めないように注意している。何故かウチのネコはクローゼットが大好きで、ボクがスーツを選んでいるとコッソリと忍び寄ってきて、服の中に入って行ってしまう。仕事から戻ったときも、クローゼットルームのドアの前で待ち構えていて、ボクがスーツを手にドアを開けると一緒に入ることも多い。出るときは必ず、ネコを抱えて外に出る(笑)。
クローゼットでは仕事に着たスーツは左に進めながらかけていく、一番左端まで行ったらクリーニングに出すタイミング。ソーイングキット(裁縫箱)を置いおけば、「スーツのボタンが取れてた!」なんて、慌てないでもすむ。ちなみに、糸が解けてボタンが取れそうになっているときは、透明マニュキュアをボタンの裏の糸のところに少しつけると応急処置になる(ただし、布地につけないようにご注意を)。この方法、ラスベガスでダンサーの人に教えてもらった。
出かけるときも、帰ったときもクローゼットルームに行って、財布や指輪、時計も外す。ポケットの中のものも全部だしておくから、外出するときに、あれがない、これがないという騒動も少なくなった。ただ、トランプにサインをさせるためのペンがたまっちゃうのが困ってしまうけれど……。
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